SAJ公認 長野県スキー連盟所属            
Norikura Ski・Snowboard School            
コラム(スキー技術)
乗鞍高原スキー学校スタッフのスキー技術に関するコラムです
ページ毎表示数
 1  2
2014-15シーズンで技術は変わったのか?
   
久しぶりのコラムです。
ここ数年間で周囲のスキーヤーのほとんどが話していたこと・・
「板を立てすぎないように、反発をもらわないように・・」
確かにこれは否定はできない。このように気持ちよく滑れるようになったのもカービングスキー登場が影響しているだろうから。
良くないのは板を立てることや反発を生むような滑り方を否定するような風潮を生み出したことだ。われわれは情報だけに左右されるようなことがあってはいけないのだ。ましてやスキーという自然相手の自由なスポーツに否定するよな流れは作ってはいけない。どの人もターンしているのだから何の問題もないのである。
ただ、レーサーのように格好良く滑ってみたい!という人にとってはちょっと考え方を変えなければならない。滑り方はいろいろあっていいはず。
そんなこんなで最近の風潮の中「板は起こせば起こすほど楽しい」「反発を使うと楽しい」と語ってきた私にとってはちょっとつらいシーズンが続いた・・。
車でもバイクでもスキーでもスポーツとして捉えたいなら、乗り物の性能をフルに活用することが一番の楽しみなはずである。
ホンダのNSXに興味のある人もいればトヨタのエスティマに興味がある人もいるのだ。これを総称して車と呼ぶのだ。
スキーもどんな風に滑ってもスキーである・・・。
回る板と重心の移動
   
最近スキーヤーが気にしているターン後半の処理。俗に言う「後半引っ張ってしまう」滑り方。でもこれもひとつのターンであり、決して否定するものでもない。つまりはいつターンが終わるのか、そのタイミングの話しである。問題視されるのは止めたくても止められないこと・・。
角付けされた板は必ずターンしている。体の動きの前にこのことを理解しておく必要がある。つまりパラレルターンをしている時は当然ながら重心はターンの内側にあるわけで、この関係を壊さない限りターンは終了できないということになる。これはどのターンでも同じことで特別なことでもない。これをどこで仕掛けるかの違い。
多くはターンしている板の上でそのままの状態を続けていることが問題だ。もうターンはだいぶ進んでいるのにそれに気がついていない?そんな感じ・・。つまり早く止めたければ板は回っていても自分は回ることを止めなければならない。たとえば上体がトップ方向を向いて谷回りをしてきたらどこかでこの上体の運動をストップしなければならない。では上体を止めれば切り替わるのか??そんなことはありません。これに合わせて重心を動かしていかなければならないのです。あとは重心を次のターンのどこに運ぶのか?これがポイント。板は絶えずターンを続ける、そこに重心が入れ替わろうとする。この差が大きいほど傾きは大きい。
普通に考えれば上体は止めなくても重心を入れ替えることも可能だ!これがほとんど言っても過言ではないかもしれない。この2つのパターンの切換えにどんな違いがあるのか想像できれば滑りの幅は広がるはずだ。
マテリアルとの融合!
   
板をコントロールするのはもちろんわれわれの身体です。しかしその身体の使い方に目を向けすぎていると肝心のスキーの性能をまったく無視した滑りになってしまう・・・。何を言わんとしているのかって?身体の使い方を説明しようとするとそれぞれの感覚的な話がメインになってしまうと言う事。つまり聞く人によっても捉え方が違ってきてしまうということ。
ではどうしたら共通の認識でスキーのターンを考えることができるだろう?ここでの提案はまずスキーの性能を知ること!なかなかトッツキ難い課題ですね。しかしこれを聞けば確実に考え方が変わります。
板は角付けすれば曲がるようにできているのです。これは雪面抵抗によるものですが、とりあえず角付け・・。そして板は自転するようにできています。板はテールがターン外側に流れる特性をもっていますが、それを重心位置と角付けの量で調整していくのです。
そんなこと言ったってそれをやるのはやっぱり身体でしょ!って言われそうですが、性能を本当に理解することでコツを見つけていくというのが理想的な上達の仕方なのではないでしょうか?
同じ弧を描いている人は同じような構えをしている・・ここで大切なのは弧であってシルエットでは無いということ!形にとらわれ過ぎることなく自分のスタイルで目的のシュプールを描くのです。
変わらぬ摂理
   
人の理は人によって違うものです。しかし自然の理は世界共通といっても過言ではない。当スクールでは個人の理を極力打ち消し、スキーの性能という理の部分に焦点をあててレッスンに取り組んでいる。
この性能の部分に着目することでさまざまな現象がどのような原因から起こっているのかが分析できるようになってきた。正に今までにはないレッスン。これによって目標もはっきりと打ち出せるようになるのだが、逆にターンしていればどれも正解である、と言うこともできるのである。
では技術目標とはなにか?これはもちろん個々によって違うものである。あなたは何がしたいのか?と聞かれた時にあなたは何と答えるか?この辺りを具体的に考えてみる・・・。
答えとして考えられるものは「かっこよく」「カービングで」「楽に」このあたりが大方の答えと言えるだろう。しかしこれも人によってかっこよさが違ったり、楽な感じが違ったりということになる・・。実に難しい話しと言える。
では道筋を2つに分けてみよう。「とにかく楽に滑ること」と「少々力はいるけれども挑戦する気持ちになる滑りかた」こんな感じになるのではないか?
ではいったいこの区分けはどこからくるのか?感覚でない基準を求めるとやはり板の性能を知ることが大切ということになる。
性能を知って見えてくるもの・・
   
まだまだ身体の動きにとらわれている人が多い・・。形を作るとなるとそれは武道の「カタ」に似てくる気がする・・。スキーはそれとは違う。やっぱり板をどうコントロールしているか?そこに目を向けるべきではないでしょうか?エッジングの量とテールの流れる量、ポイントはほぼこれだけ。これは誰にでも共通している板の特性。つまりは板の性能を無視すれば上手くいかなくなるということになる。
性能を知ることで見えてくるもの・・それはただただ坂が落下しているうちに芽生えてくる浮遊感と「G」・・・。なんともいえない気持ち良さに包まれていくもの。スキーはきっとそんなスポーツである思います。
 1  2
 
 >>トップページ >>スキー技術コラム
受付時間
8:45〜9:50(午前の部)
11:45〜12:50(午後の部)

レッスン時間
10:00〜12:00(午前の部)
13:00〜15:00(午後の部)

問い合わせ先
TEL 0263-93-2747

連絡先
〒390-1520
長野県松本市安曇4294-3
【モバイル、携帯サイト】
携帯電話用QRコードでブックマークをおすすめします
YouTube NSSチャンネル
乗鞍高原温泉スキー場はこちら
バナースペース(ご利用はお問合せください)
サンテレコムジャパン